私が大陸に憧れる理由
ここのところ、タイトルに「理由」の字が並んでいるのは、「理由」と付けるとたくさんの人に読んでもらえる、と本に書いてあったからである(いやらしいな!)。
まぁ、でも何となく書きやすい気がするので、こんな感じでいくことにする。
子供の頃から『大陸』に憧れがあった。
その根底にあるのは、子供の頃にテレビで見た映画『敦煌』。
一シーン、一シーン、すべて網膜に焼き付いて離れなくなったほど、私はこの映画を驚きと感動をもって見た。
様々な文化や民族衣装の人たちが交じり合う大陸に、とんでもない高揚感を覚えたのである。
時間がすべてを砂に埋め戻していくラストシーンに、心を持っていかれた。
以来、私にとって、シルクロードは、ロマンの象徴になった。
でも、だからといって特に何をするでもなく、私は平凡な大人になった。
今、こうしてモンゴルで暮らしていて一番思うことは、「もっと、語学をやっとけばよかった~」という後悔より、日本とあれが違うこれが違う、というストレスより、「私は今、大陸にいる!」という出所不明の高揚感だったりするのである。
(写真は、スフバートル広場)