読書記録~『グレートジャーニー②ユーラシア~アフリカ篇』関野吉晴

グレートジャーニー―地球を這う〈2〉ユーラシア~アフリカ篇 (ちくま新書)

グレートジャーニー―地球を這う〈2〉ユーラシア~アフリカ篇 (ちくま新書)

 

 

写真がきれいだった。

それから、現地の人の日々の暮らしを、あわれむでなく、のめりこむでもなく、淡々と描写する、作者の立ち位置がとても好きだと思った。

豊かな国の人間からすれば、乏しく感じられる暮らしであっても、彼らにとってはそれが日常なのだ、ということを思い出させてくれる。

作者は、何もしない。ただ、通り過ぎてゆくだけ(しかも自転車で)。

そこにいろんな人たちの暮らしが、映りこんでいく。

何かが火花みたいに一瞬光って、そしてまた、消え去っていく。

刹那を生きる人間には、とうてい掴みきることのできない時間の片鱗を、かいまみさせてもらったような、そんな感じがした。