ナオコの旅

持っているものでやり遂げる 喜んでしようと思ったとおりに

カンボジアの空港で、「あなたはモンゴルへ戻れない」と言われたこと

この夏。

アンコールワットを見るため、シェムリアップで一泊。

翌日、空港のカウンターで、手続きを行った際のことです。

帰国便は、事前に予約してあったのですが、私のパスポートのビザを見た担当の人が、

「このビザでは、あなたはモンゴルへ行けません」

と言ってきました。

その時、とっさに私の頭に浮かんだやりとり。

 

①(私1)「別便のチケットを購入しよう」

 (私2)「いや、ダメだ。ビザがダメなら、意味がない」

 (天の声)「ノアコや、世の中、金で解決しない問題だってあるんじゃよ~」

 (私)「今、まさしく!」

 

②(私1)「そうだ、日本大使館へ連絡して、相談しよう」

  (私2)「じゃあ、まず、電話番号を調べないと」

  (私3)「で?それでどうなるんだ?」

  (私1)「どうなるんだ???」

 

③(私1)「もう、このまま日本へ帰るか」

  (私2、私3、私4、その他大勢)「そうだ、それがいい!そうしよう、そうしよう」

  (私1)「あと、数時間後には日本か・・・、なんかちょっと面白くなってきたな・・・」

 

④(私)「いやいや、待て待て。そもそも、なんで私のビザがダメなんだ?」

  (私1)「取るビザを間違えたんじゃないの?」

  (私)「いや、そんなはずはない。ちゃんと頼んだ。間違えるはずない」

  (私2)「頼まれた人だって人間だもの、うっかりミスは誰にだってあるよ」

  (私)「いやいやいや!そんなんで、帰国できなくなるなんてことは、絶対ない」

  (私3)「いやー、でもモンゴルなら、あり得るかもよ?」

  (私4)「そうだよ。現に今、止められてるじゃん」

  (私5)「もう一回、ちゃんと確認してみれば?」

  (私)「そうだ!そうしよう!」

 

一瞬の間に、そんなことを考えつつ、担当の人に説明を求めると、ビザに印刷された「single」という字を指差し、このビザだとモンゴルに一回しか入国できない、と言います。

「一回?」「single!?」「やっぱミス?」「日本行っとく?」と、騒ぎ始める脳内イメージを、

「落ち着け!」

と一喝、アンコールワットで疲労度ピークの頭を振り絞って考えたところ、

ああ、そういうことか!

と、分かりました。

その人は、日本人の私がまさかモンゴル在住であるとは思わず、日本からモンゴル経由でカンボジアへやってきた、つまり、一度出入国を終えたと考えたわけです。

「ああ、大丈夫。このビザで問題ないですよ。私はモンゴル在住ですから」

と伝え、モンゴル在住を証明するカードを見せて、事なきを得ました。

ちなみに、冷静な現実会話の裏での、脳内やり取り。

(私2、3、4)「あーあ、せっかく日本に帰れると思ったのになー」

(私)「はいはい。また今度ね」

 

「英語、がんばろ」と思いながら、無事、帰国の途についたのでありました。

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ミャンマーのマーケットで見かけた男性用ロンジーのパッケージ。ツボ)