私的シュリーマンメソッド
なかなか上達しないモンゴル語に業を煮やした私は、15ヶ国語を操ったというシュリーマンの勉強法をまねてみることにした。
といっても、あの苛烈な暗記法ではない。
町中に立って、大声で看板文字などを読み、通りすがりの人に訂正してもらったというシュリーマンに倣って、食後の食堂で勉強してみることにしたのである。
そして、通りすがりのモンゴル人に「今、暇?」とか、「ちょっとここ教えて」とか、声をかけて、教えてもらう。
ありがたいことに、皆、めちゃくちゃいい人たちで、私の前の椅子に座り込み、非常に熱心に教えてくれる。
中には、早口すぎて、全然聞き取れない人もいる。
そういうときは、どうしようもないので、ごめんなさい、と思いつつ、聞き流している(おい!)。
なぜか、私に教えることに使命感を持ってくれている小さい男の子がいて、毎日、私が座るやいなや、テキストを読み聞かせしに来てくれる。
自分もまだまだ下手くそなのに、私に「ここは、Oが二つ!」とか言ってくる。
とても和む。
面白いので、とりあえず一月くらい、続けてみようと思う。
(見事にデフォルメされた、ナルトのパチモンアイス「友達」。)