さようなら、11月
皆様、ご無沙汰しております
私はこのところのバタバタが一気に一段落し、ホッとしています
さて、我が心のオアシス、モンゴル日本センター
ほぼ週一で通っている図書室で、いつものように本を借りようとしたら、受付の方から、こんな吉報を頂きました
「皆で相談した結果、文庫本が他の本と同じ貸し出し料というのは、高いのではということになりまして。これまでは、本の貸し出し料は一日400トゥグルグ(約20円)だったのですが、12月からは文庫本は一日100トゥグルグ(約5円)に値下げすることになりました。ですので、どんどん借りてくださいね。」
ちなみに、図書室で文庫本を借りて行く人間は、今のところ、ほぼ私のみだそうで、ご贔屓いただき、誠にありがとうございます!
モンゴル日本センターの図書室の蔵書は、一見ランダムなようで、それでいて読んでみると、モンゴルにまつわるストーリーが飛び出してきたりするので、とても楽しめます
何となく手に取った本ですが、読んでみたら、モンゴルでした
就職3ヶ月で退職し、プーになった主人公が、学生時代の共通の友人の自死をきっかけに、男友達に誘われ、彼のもう一つの故郷、モンゴル(!)へ旅立つ、という物語です
いやー、これが面白い!
何が面白いかというと、設定もさることながら、主人公のモンゴルの嫌いっぷりが、もう(笑)
行けども行けども、モンゴル「あるある」の連続で、それに対し、主人公が一々嫌悪を顕わにし、モンゴルに馴染む気配は一切なし(モンゴルが舞台なのに!)
せっかくモンゴル人のお母さんが作ってくれた料理も、「不味い」と心の中で悪態つき、手を付けません
ゲルのリゾートホテルで、設備の不備や騒音、スタッフの対応の悪さなど、度重なるストレスからとうとうぶち切れ、ヒスを起こして泣き喚く主人公に、男友達は「〇〇はよく頑張ったよ」と言って慰めます
(え!?この女が、いつ、何を頑張ったんだ???)
(・・・いや、待て、もしかしたら、これが、普通の日本人の反応かもしれん)
(・・・ということは、もしかしたら、おかしいのは、・・・私の方???)
・・・そういう意味で、衝撃の一冊でした
モンゴルの大らかさに振り回される主人公と、その主人公に振り回される男友達の面白さがどんどん際立っていく中、時折、シリアス然で登場してくる友人の自死問題が、とにかく、ものすごく違和感を放っていました
日本の無常観を無効化する何か、シリアスをコメディに変えてしまう何かが、モンゴルにはある気がしてなりません
先日、モンゴル人の方から、こんな話を聞きました
「震災の時、お店のものを、誰も盗らなかったでしょう。取っても、ちゃんと、お金を置いていきましたね。あの写真が、インターネットで世界中に流れて、日本の評価がすごく上がったんですよ。」
彼女が、日本人はすごい、日本人はすごい、と言ってくださるので、
「そうですねぇ、ルールを守るのは、日本人の特徴なのかもしれませんねぇ。私の友人に、車が全然来てなくても、赤信号だからって、絶対に道を渡らない人がいますよ。」
と言うと、大笑いされました
さて、備忘録代わりに、最近読んだ本を紹介しておきます
ちょっと残酷なシーンがあり、読後一日ほど、トラウマでした
中央アジアっぽいファンタジーを読むと、ついつい、「すわ、モンゴルか!?」と思ってしまい、造語らしいカタカナを、モンゴル語にあてはめようとしてしまう、今日この頃
星新一は、今読むと、当たり前ですが、 昭和を感じますね
携帯もPCもない時代のSF
宇宙人からも美人からも会社員からも、どこか懐かしい、レトロな香りが漂います
こちらはS先生からお借りした一冊
さすが2013年だけあって、設定も言葉も新しい!
いやー、最近の本って、こうなってるんですねー
ちなみに、テーマは普遍的なものでした
どれほど技術が刷新されようとも、人間の知識欲が究極的に向かうところは、ただ一つ、といったところでしょうか
一気に読んでしまいました
これは・・・何というか・・・
表題の問いに対する答えは、前書きでサラリと数行書かれているのみでした
「時間があったから」って、何だよ・・・
延々と描かれる、どこかで聞いたことのあるような一般論も、発行当時は、目新しかったのかもしれませんね
・・・いやー、本気で知りたかったのになぁ、インド人がなぜゼロを見つけられたのか・・・
表紙にやられました(笑)
では、今日はこの辺で