ナオコの旅

持っているものでやり遂げる 喜んでしようと思ったとおりに

カウンターカルチャーきたー

とうとう来た・・・

噂に聞く、例のアイツ・・・、そう、カウンターカルチャー・・・

モンゴルから帰国して一ヶ月が経ち、そろそろ社会復帰をと考えていた矢先の手痛い一日となった

一応、説明しておくと、カウンターカルチャーとは、ウィキペディアによれば、「既存の、あるい主流の体制的な文化に対抗する文化(対抗文化)という意味」ということで、私の周囲の人たちは、異文化に触れた際に、これまでの常識や価値観がゆらぎ、自己のアイデンティティが不確かになる現象を指して、そのように呼んでいる

 

昨日今日とあった集会に、誘われるまま、軽い気持ちで参加した

受付周辺のお手伝いをすることになったものの、諸事情により出遅れ、何となく居場所を見失ったまま、スタート

そしてそのまま、特に何をするでもなく、二日間の幕を下ろした

 

二日間を過ごして、改めて、社交辞令も謙遜もお愛想も、ものの見事にモンゴルに置いてきてしまったことに気が付いた

言いたいことは単刀直入、思ってることはすぐ顔に出るし、知り合いの男性が受付にやってきて、自分の名札の漢字が違う、こんな名前は別人だ、書き直して、とのたまわった際には、「自分で書け」と言ってしまった・・・

 

そして・・・冗談が通じなかった

「私の中には、三人の別人格がある。時折、勝手に行動する」というようなことを言ったら、その後、Kさんが、

「大丈夫、ちゃんと一人に見えてるよ。ちゃんと人格、統合してるよ」

と真顔で、力強く励ましてくださった・・・

 

聞かなくてもいいことを聞いてしまい、相手がちょっと切れ、周囲がとりなす場面もあった

(私に言わせれば「ちょっと聞いただけやん」ってことになるが、周りの人たちからすれば、まさに血の気が引く瞬間だったことだろう)

これまでずーっと、片言のモンゴル語&片言の英語&片言の標準語(お陰で、ある方からは、ずっと山梨県民だと思われていた)で話してきて、おのずと感情にストッパーがかかっていたものが、ここに来て、関西弁でしゃべりまくれる環境に放たれ、かなり余計なことまでしゃべっている気がする

ああ、この二日間で、一体、何人の信頼を失ったことだろう・・・

許されるなら、今すぐダッシュでお詫び行脚に出たい

 

年若いS君は、ご親切にも、私の今後を、

「絶対無理やと思う」

と断言して、帰って行った

 

ああ・・・モンゴルにそれほど適応していた意識はないのに、気心知れたはずの人達の中にあってさえ、この調子・・・

変な成長の仕方をして帰ってきた私に対する不安や心配、恐れや哀れみ、そして、一つまみの「あれ、なんか逆にオモロイ?」感、それら一切をぶっこみ、甲高く響き渡った不協和音を、私は一生、忘れることはないだろう

 

帰宅してFBを見ていたら、ウランバートルで開かれた日本語教育シンポジウムの集合写真がアップされていた

送別会をして頂いたとき、S先生が、帰国する私の名前を、シンポジウムの書記に入れてしまったと、おっしゃってたっけ・・・

あぁ、モンゴルは遠くなりにけり・・・

 

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