先週、本当にあった怖い話
皆さま、お元気ですか?
灼熱の夏もひと段落、ようやく、長袖でもなんとか過ごせる気候に落ち着いてきました
今日は貴重な月曜日の祝日ということで、久々に、のんびりした一日を過ごさせていただいております
今日はとくにネタはないのですが、敬愛する方から、新作を希望する熱烈なコメントを頂戴し、さっそく空き時間にこれを書いております(Y先生、読んでくださるといいのですが)
2学期になって、一転、驚くばかりの忙しい日々が始まりました
というのも、新しいコースが始ったのと、クラスの雑用係的な役割に任命されたからです!
そういうわけで、先週は寸暇を惜しみ、走りに走る一週間となりました
先週本当にあった、怖い話
学校では、一週間に一度、学生5名でその日の夕食を作る当番(「シェフ」と呼ばれてます)が回ってきます
木曜日、私は張り切って、一番乗りでキッチンで待っていました
ところがどうしたことでしょう
その後、続々と学生がやってきて、数えてみると、なんと、全員で6名いるではありませんか
「一人多いぞ」
「誰だ」
ということになりました
私は激しい胸騒ぎを覚えました
皆で担当表を確認しに行った学生が戻ってくるのを待っていると…
爆笑しながら帰ってきた学生が、告げた言葉…
「ノアコ(仮)さんは、明日ですよ」
…皆さん、これほど、恐ろしい瞬間があるでしょうか
私は、静かにその場でエプロンを隣りの学生に託し、その場を立ち去ったのでした…
私にとって台所は鬼門です(クリスチャンですが)
食事当番(食事の準備をする)&シェフの担当を忘れない、というのが、私の密かな二学期の課題だったのですが、早くもコンプリ―トの可能性はなくなりました
あとは、これ以上傷が広がらないよう、祈るばかりです
なぜ食事というものが存在するのか
人はなぜ食べねばならんのか
植物はお天道さまを浴びるだけで、あんなにスクスク育つというのに
そもそも、なぜ人間にだけ、調理が必要なのか
ライオンもシマウマも鳥も虫も魚も、みんな、素材のまま食べるというのに
何より「美味しい」というのは、いったい、何なのか
美味しいからどうだというのか
栄養価が上がるのか
生存の役に立つのか
生きる上で、必ずしも美味しくなくてはならないということはないはず
なのになぜ、人は味にこだわり、器にこだわり、やれ箸だ、やれスープはスプーンだと、果ては使う道具にまでこだわるのか
昔の日本人は、「生かさぬよう殺さぬよう」と言われながら、稗と粟食って生きてたんじゃないのか
作ったところで、すぐに形をなくす料理
これほど無常を感じさせるものはありません(クリスチャンですが)
一瞬の輝きを放つ打ち上げ花火のように、料理というのは、人の人生をその儚さで彩ってくれるものなのでしょう
…なーんてことを考えながら、いつも、キッチンで指切ったりしてます
では、今日はこのへんで