ナオコの旅

持っているものでやり遂げる 喜んでしようと思ったとおりに

タニちゃんのこと

皆さん、こんばんは!

段々、気温が下がって、過ごしやすい季節となりました

秋です!

 

私の学校は寮住まい

7畳程の部屋に二人一組で暮らしています

2学期の私のルーミー、Mさんは、大の恐竜好き

備え付けの棚を飾る無数の恐竜関連のグッズから、彼女の器の大きさがしのばれます

 

さて、

実は私は子供の頃から、多肉植物の落ちた葉っぱを地面に置いておいて、発芽させるのが趣味なのですが、先日、かわいい芽を出し始めた葉をいくつか、家から寮に持ち帰りました

一つ分けてあげたところ、Mさんは大喜び

二人で近くにある学院内の菜園に土を取りに行き、それぞれ、小さな鉢植えを作って部屋に置きました

彼女は、自分の多肉植物に「タニちゃん」と、名前を付けました

以来、彼女が多肉植物を植えたガラスのコップをうっとり眺めている姿を、しょっちゅう目にするようになりました

ある日、いつものようにタニちゃんを眺めていたMさんが、

「ほら、見てください、草が生えてきました」

「それ、雑草ですよ」

「どんな草だろう」

「それ、雑草ですよ」

とうとう、Mさんは雑草も育て始めました

そして…

「ほら、ここ見てください。虫がいる」

「え」

彼女が差し出すガラスのカップをのぞき込むと、確かに土の中に小さなムカデがいるではありませんか

温かい部屋の中で、孵化したに違いありません

「死んでるんですか」

「うーん、どうだろう?…あ、生きてますよ!」(←嬉しそう)

「…それ、どうするんですか?」

「そうですねぇ、もうちょっと大きくなったら、外に逃がしてあげようかなぁ」

「…まさか、飼う気じゃないでしょうね、そんなカップで。それ放し飼いですよ」

 

 

そして、その翌日、恐れていたことが起こったのでした

「あれ?ムカデ、いなくなってる」

「え」

私の手前、自分の机周辺を、とりあえず、探してみるMさん

そんなMさんを見つめながら、(『あんな小さなムカデ、どこにでも入り込めるし、入り込んだら、まず探せ出せないな』って思ってるんだろうなぁ…)と思い、共存を覚悟したのでした

 

追伸

それ以来、暗闇で何かに触れるたびに、ビクッとなります

 

 

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タニちゃん                        (撮影協力:Mさん)