ナオコの旅

持っているものでやり遂げる 喜んでしようと思ったとおりに

本物のクリスチャン

今さっき、お隣の長男君が、ご両親と一緒に空港へ向けて出発するのを、寮の人たちとお見送りしてきました。

彼はこれから徴兵のため、2年間、軍に入隊するのです。

 

先日、彼のお父さんが、「2年後、彼がここに帰ってくるかどうかは分かりません」と穏やかに話されていました。

韓国では、「本物のクリスチャンかどうかは、除隊後に分かる」という言葉があるそうです。

軍の中で信仰を守り通すというのは、それほど難しいことなのでしょう。

そして、敬虔なクリスチャンであるご両親のもとに育てられた彼が信仰を捨てるということは、おそらく家族を捨てることを意味するのでしょう。

ご両親がどれだけ心を注いで子ども達を教育してこられたかを聞いていただけに、そんな風に話されたお父さんの気持ちを思うと、とても切なくなりました。

 

さて、今日は夕食後、食堂でテキストを広げて勉強してみました。

通りがかった人に相手をしてもらおうという作戦です。

最初、遊んでいた子どもに声をかけ、一緒にテキストを読んでもらっていたのですが、たまたまロシアから来た日本語も分かるKさんが通りがかり、親切にも、時間を割いて、モンゴル語だけでなく、ロシアについても色々と教えてくれました。

私には、ロシアといえば、マトリョーシカスプートニクと、ヒゲモジャの作家が、天才と狂気の狭間で、借金に追われながら、ひたすら小説を書いているイメージしかなかったので、とても新鮮でした。

いつかロシア行ってみたいなー。

 

あと、ブログに書くと、緊張感が生まれて、目標が達成しやすいそうなので、思い切ってこちらに書いておきます。

これから1年間で、英語1000時間やります。できるだけ楽しみつつ、がんばります。

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(アルハンガイにて)

カンボジアの空港で、「あなたはモンゴルへ戻れない」と言われたこと

この夏。

アンコールワットを見るため、シェムリアップで一泊。

翌日、空港のカウンターで、手続きを行った際のことです。

帰国便は、事前に予約してあったのですが、私のパスポートのビザを見た担当の人が、

「このビザでは、あなたはモンゴルへ行けません」

と言ってきました。

その時、とっさに私の頭に浮かんだやりとり。

 

①(私1)「別便のチケットを購入しよう」

 (私2)「いや、ダメだ。ビザがダメなら、意味がない」

 (天の声)「ノアコや、世の中、金で解決しない問題だってあるんじゃよ~」

 (私)「今、まさしく!」

 

②(私1)「そうだ、日本大使館へ連絡して、相談しよう」

  (私2)「じゃあ、まず、電話番号を調べないと」

  (私3)「で?それでどうなるんだ?」

  (私1)「どうなるんだ???」

 

③(私1)「もう、このまま日本へ帰るか」

  (私2、私3、私4、その他大勢)「そうだ、それがいい!そうしよう、そうしよう」

  (私1)「あと、数時間後には日本か・・・、なんかちょっと面白くなってきたな・・・」

 

④(私)「いやいや、待て待て。そもそも、なんで私のビザがダメなんだ?」

  (私1)「取るビザを間違えたんじゃないの?」

  (私)「いや、そんなはずはない。ちゃんと頼んだ。間違えるはずない」

  (私2)「頼まれた人だって人間だもの、うっかりミスは誰にだってあるよ」

  (私)「いやいやいや!そんなんで、帰国できなくなるなんてことは、絶対ない」

  (私3)「いやー、でもモンゴルなら、あり得るかもよ?」

  (私4)「そうだよ。現に今、止められてるじゃん」

  (私5)「もう一回、ちゃんと確認してみれば?」

  (私)「そうだ!そうしよう!」

 

一瞬の間に、そんなことを考えつつ、担当の人に説明を求めると、ビザに印刷された「single」という字を指差し、このビザだとモンゴルに一回しか入国できない、と言います。

「一回?」「single!?」「やっぱミス?」「日本行っとく?」と、騒ぎ始める脳内イメージを、

「落ち着け!」

と一喝、アンコールワットで疲労度ピークの頭を振り絞って考えたところ、

ああ、そういうことか!

と、分かりました。

その人は、日本人の私がまさかモンゴル在住であるとは思わず、日本からモンゴル経由でカンボジアへやってきた、つまり、一度出入国を終えたと考えたわけです。

「ああ、大丈夫。このビザで問題ないですよ。私はモンゴル在住ですから」

と伝え、モンゴル在住を証明するカードを見せて、事なきを得ました。

ちなみに、冷静な現実会話の裏での、脳内やり取り。

(私2、3、4)「あーあ、せっかく日本に帰れると思ったのになー」

(私)「はいはい。また今度ね」

 

「英語、がんばろ」と思いながら、無事、帰国の途についたのでありました。

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ミャンマーのマーケットで見かけた男性用ロンジーのパッケージ。ツボ)

私が「深い海の底の貝になりたい」と思う理由

長い一週間が終わりました。

海外で暮らしていると、日本では感じたことのない≪圧≫を感じることがあります。

一つ一つの動作に力を要する、と言いますか、何をするにも、水中にいるような抵抗があって、それらを一々撥ね返していかねばなりません。

買い物一つにつけても、「値段を聞き間違えるんじゃないか」「お札を出し間違えるんじゃないか」「外人だからってぼったくられるんじゃないか」など、今のところ、様々な杞憂があるわけです。

 

ただ部屋を出るのも、億劫になることがあります。

一歩出てしまえば、母国語も価値観も異なる人たちとすれ違うわけで、まぁ、たいてい、「こんにちはー」「どこ行ってたのー」てな具合で、どうってこともなく終わっていくし、こんなこと元気なときは全く気にならないのですが、

たまーに、

あー、深い海の底の貝になりたいわー

と、思わされるわけです。

 

というわけで、皆さん、疲労にはご注意ください。

疲れたときは、早めに寝るのがいいそうですよ。

 

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(アルハンガイにて)

モンゴル漂流記

先日、母から電話がありました。

「体調崩したらしいけど、大丈夫なん?」

あれ、ブログを読んでくれてるのかな? 尋ねると、

「読んでるよ。〝モンゴル漂流記〟やろ」

漂流はしていない、そもそも、モンゴルに海はない、と言ったら、

「漂流みたいなもんやろ」

と、事実の方を捻じ曲げてきました。おそるべし。

 

昔、まだ若かりし頃。

軽い気持ちで母のことを書いた投書が、全国紙に掲載されたことがありました。

当時骨折して入院中だった母は、友人からの電話でそのことを知ったらしく、病室をのぞきに行ったら、そこには憤怒の形相の母が。

「あ、アカン」

と思った瞬間、

「あんた、ちょっとこっち来(き)ぃ」

有無を言わさぬ母の声。

逃げることも叶わず、そのまま、他の患者さん達もいる前で、延々と大激怒をくらったことがありました。

今となっては笑い話ですが、あのトラウマ的出来事によって、私は大いに反省し、お陰で大切な何かを身に沁みて学ぶことができました。

 

ブログに「体調を崩した」と書けば、心配して電話をかけてきてくれる親のありがたさ。

母が〝漂流記〟というなら、これは漂流記なのです。

お母さん、美味しいものいっぱい食べて、元気に過ごしてください。

正月には帰ります。

 

 

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(たまに行く最寄の郵便局。ちなみにこの局、いつ行ってもお釣りの小銭がない。)

ご近所さん

さて、今、私が暮らしている部屋は、右隣には中国人の親子、左隣には韓国人の大家族がお住まいです。

韓国には徴兵制度があるので、お隣の長男君は、近々帰国予定なのだそうです。

 

こないだ、入り口のドアの前で会ったので、

「どこへ行ってきたの?」

って聞こうとして、うっかり間違えて

「どこへ行くの?」

と聞いてしまったところ、その子はちょっと嬉しそうな顔をして、

「月末に韓国へ行くよ。軍に入隊するんだ。」

と言って、銃を構えて、標準を合わせる振りをして見せました。

 

男の子にとっては、徴兵というのは、ちょっとワクワクするものなんだなぁ、と思わされると同時に、その標準の先には、誰がいることになるのかなぁ、なんてことが、チラッと・・・。

 

そういえば、こないだ、徴兵から帰ってきた男の子(モンゴル人)が、軍隊でランニングしてる写真をFBにアップしてたなー。

皆、当たり前に行くので、慣れない私は、なんだかびっくりしてしまいます。

 

平和でありますように。

 

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(私がよく行く近所のスーパー)

 

あれこれ思うこと

どう書いても、おしゃれにならんなー、と思いつつ、このブログを書いています。

私のセンスや、ずぼらな性格にも、大いに原因があると思いますが。

どうしても、漂うB級感が否めない。

 

映画館前の遊具

①メリーゴーランド

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ミッキーマウス

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③コアラ、もしくはダンボ、もしくはその辺りのどれか

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④あったような、なかったようなキャラクター

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⑤気高き孔雀

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ついでに上映中の映画

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そう、ここはモンゴル。

ファッションも食文化もメイクも歴史も人も、半端なく濃い。

合理的とか、衛生的とか、洗練とか、その辺りは、あんまり重点がおかれないようです。

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こちら。なんだろ、と思って調べたところ、スーフィーという、イスラム教のダンスでした。

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サイトに「モンゴル時代にスーフィー教団は強大化した。」という記述があったので、そのあたりに由来があるのでしょうか?あるいは、有名な人なんでしょうか?

よく分かりませんでした。

 

先日、こちらの子ども達が「怖い話」を聞きたがるので、『リング』の話をしました。

子どもの顔が青くなっていくので、「やめようか」と言うと、それは嫌ならしく、いつの間にか、私の足元にぴったりくっついて聞いていました。

どうやら、中国やロシアでも、日本のホラーが一番怖い、という評価を得ているようです。

中国では、日本のホラー映画を観ていた亡くなったおばあさんがおられるとか・・・。

 

ちなみに、こちらの子ども達に、

「日本の一番は何だと思う?」

と聞いたら、女の子が、

「ヤクルト!」

と言ってました。

ではまた。