雪景色
リクエストにお応えしまして、本日はモンゴルの美しい雪景色をご紹介したいと思います
道
馬
人
地平線まで延びるアスファルトの上を、強風にあおられた粉雪が、蛇のようにのたうちまわる様は、まさに絶景
オマケ
先日、タクシーに乗ったら、後部座席の左半分が、箱で埋まっていました
聞けば、運転手さんお手製の品々で、今から、売りに行くところなのだとか
「ここに鍵を付けて、ネックレスとか入れとくんだよ」
とのことでした
値段を訊いたら買わされそうだったので、写真だけ撮らせてもらいました
それにしても・・・鍵をかけても、箱ごと持っていかれたらどうするんだろ?
ついでに最近、読んだ本
「アーティストには、世界はこんな風に見えてるんだなぁ」と思わされた一冊です
あのサイケな視覚的作品が文章化されると、こんな風に哲学的になるんですね
以前、ご紹介した『秘密』ではありませんが、作者の脳を覗き見るかのような、生々しく鮮やかな世界で、素人の旅行記とは明らかに一線を画しています
ちなみに、この本を読んでいたとき、突然、我が身に実際にインド行きの話が降ってわいてきて、本当にビックリしました!
パスワードは、ひ・み・つ―パソコン通信探偵団事件ノート〈1〉 (講談社 青い鳥文庫)
- 作者: 松原秀行,梶山直美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/06/15
- メディア: 新書
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バト君おススメ の一冊!
95年の作品ということで、ワープロを使ったパソコン通信など、逆に新鮮です
トリックのためのトリックには、ちゃんとツッコミが入っていて、好感が持てました
あと、どうでもいい話ですが、ノキアの携帯はスマホにはない良さがあった、と語った人がいたそうで、理由を尋ねると、
「あれは、丈夫だから。ケンカしたとき投げても壊れない。バラバラにはなるけど」
と返事された、という話がツボでした
では、今日はこのへんで。
龍角散
今日のウランバートルは、-28℃前後でした
こうなると、寒い!という言葉では表現できない、別の何かですね
さて、咳止め用に、日本から龍角散を持参しました
今日、話している最中、咳が出そうになり、「今だ!」と、失礼して、カバンから龍角散を取り出し、一匙すくって飲んだところ、飲み方が悪く、さらにむせてしまいました
「龍角散って効くの?」
と聞かれ、
「上手に飲めば、効きますよ」
とむせながら答えたところ、
「そこにトマト味の飴があるけど、龍角散の方がいいよね」
とのことで、試しにトマト味の飴を頂戴したところ、咳は止まりました
そうだった、飴で咳は止まるのに、なぜ私はわざわざ、匙ですくって飲むしかないような龍角散を・・・!!!!
あまりの恥ずかしさに、もんどりうってのたうちまわりたい衝動にかられました
では今日も最後に感想を
圧倒的映像美、というには、あまりに可愛らしすぎるシーンが途切れることなく続きます
どこをどう切り取っても、とにかく可愛らしい!
唯一可愛らしくないのは、女の子を除く、登場人物全員です
ストーリーとしては十分シュールなのですが、悲壮感の全くない、ユーモラスな作品に仕上がっています
もう今は、ムスタッファ氏の思い出の中にしか存在しない、グランド・ブタペスト・ホテルの往年の輝き
要所要所で登場する、あのお菓子とパッケージは、おそらく誰もが一度、実物を手にとって見てみたくなることでしょう
チベットらしきアジアの山奥の寺院にやってきた、ドイツ軍らしき軍隊が、寺の長老らしき人物に、自分達が集めている黄金のパネルの最後の一枚を差し出せと銃で脅す映画の話
モンゴルへ戻って、一週間が経ちました。
日本にいると、日本の暮らしが普通だと思うのに、こちらへ戻ると、-30℃や凸凹のアスファルト、飛び交うモンゴル語の方が普通だと感じられるから不思議です。
とはいっても、日本に戻り、自分の部屋で目覚めた最初の朝は、見慣れた風景に、一瞬、モンゴルのことばかりでなく、ここ10年ほどの出来事が、全て長い夢だったような感覚にとらわれました。
さて、またもや映画の感想などを。
日本へ戻る機内で観たのがコチラ。
最初、別の映画を見ていたのですが、斜め前の座席の人の観てる画面の方が面白かったので、映画を止めて、改めて観たのがこちら「GODZILLA」です。
ちなみにその最初に見ていた映画は、タイトルは覚えていませんが、チベットらしきアジアの山奥の寺院にやってきた、ドイツ軍らしき軍隊が、寺の長老らしき人物に、自分達が集めている黄金のパネルの最後の一枚を差し出せと銃で脅します。
すると、それを見ていたイケメンが、寺院の外観を飾っていたロープを自由自在に操って、あっという間に軍隊をやっつけ、さらに、ロープに引っ張られて、テント型の寺の天井を覆っていた幕がずり落ちると、イケメンはいつのまにやら、天高くそびえる仏像の肩に立っていて、そこから寺の中の軍人に矢を放ち、見事、長老は助かります。
タイトルを覚えていなかったため、それと気付かないまま、帰国便でも、またこの映画を選んでしまったのでした。
「・・・また、お前か・・・」
気付いた時の、脱力感。
努力はしたものの、結局、同じ所で停止ボタンを押すこととなったのでした。
さて、ゴジラですが、実は生まれて初めて見ました。
ずっと、ウルトラマンにやられるべき怪獣が、なぜ主役を張っているのか疑問だったんですが、ゴジラってイイモンだったんですね。
小学生の頃、まったく同じ疑問を従兄弟にぶつけ、同じく小学生だった従兄弟が「ゴジラってイイモンやねんで!」と言っていたあのシーンを、走馬灯の如く思い出しました。
CGあふれるイマドキの映像でしたが、敵役の怪獣の全体像があらわになったとき、「あ、こういう風に人が入ってるんだな」と分かり、往年の円谷映画を彷彿とさせられて、なごみました。
ではまた。おやすみなさい。
滞在中に読んだ本
滞在中は、時間のあるときは、本屋やTSUTAYAや図書館を訪れ、日本語を満喫させていただきました。
いくつか面白かったものを、ピックアップしておきたいと思います。
まずはこちら。
イギリス滞在経験のある著者が、海外でも通用する、本物の教養について語った一冊。
滞在当初、言語の壁に悩まされますが、招かれたら必ず参加し、パーティでは絶対に最後まで帰らないなど、根性あふれる言語習得法に、思わず拍手。
「読書」と「旅」、そして「人と話すこと」(だったかな?、すみません、本が手元にないもので・・・)、それらが教養を深め、人生を面白くするのだ!という本書の大筋に、大賛同しながら読みました。
体験にのっとった内容は、具体的で面白く、色々と参考にできるのではないでしょうか。
ぜひ、一読をおすすめしたいです。
上記と同時購入したのが、こちら。
内容は、上記のものと似ていますが、こちらは、脳科学的な見地から書かれている他、より若年層向けの印象を受けました。
要約すると、人生、思い切って、ドンドン行こうぜ!大丈夫、人目なんか気にすんな!それが英雄ってもんだぜ!ってな一冊です(本が手元にないもので。スミマセン・・・)。
オビにある、「狼の口の中へ」というのは、イタリアのことわざだそうで、苦境こそが本当のスタートライン、そこからゲームが面白くなる、という意味なのだとか。
「さぁ、いざ、狼の口の中へ!」みたいに、使われるのでしょう。泥んこまみれの冒険野郎の姿が目に浮かびます。
全く異なる一冊ですが、書かれている内容は、上記の『人生を面白くする本物の教養』ととてもよく似ていると感じました。
著者がかつて、上司から餞の言葉として贈られたという、「圧倒的に上質な異質になれ!」という一文が、とても印象的でした。
あと、本の紹介ではありませんが、面白かったのがこちら。
『高台家の人々』は、テレパスの御曹司とお付き合いすることになった、妄想癖のある女の子のお話でした。
『秘密』は大友啓史監督の作品で、『龍馬伝』で武市半平太を演じた大森南朋さんが、刑事役で出演。劣等感にまみれ、自ら落ちていく刑事を熱演されてました。この人が演じると、醜悪さを隠さない人間の中にも、捨てきれない品が感じられ、それがより役に悲しみを与えているように思います。この役者さんは、本当にすごい。この役者さんが中原中也とかやったら、面白いだろうなぁ。
さて、もちろん、内容も面白かったのですが、この2本のDVDを借りてきたとき、コタツで暇そうにしている母に、
「DVD借りてきたけど、観る?」
と尋ねたところ、
「どんな話なん?」
とのことだったので、
「ええっと、こっちは、ちょっと未来の話で、死んだ人の脳から、その人が生前に見たものが、見られるねん。それで、家族を殺した死刑囚がおんねんけど、なぜか、殺された長女だけ、遺体が見つからんくってな、死刑が執行された後で、長女の遺体を捜すため、死刑囚の脳を見るねん。そしたら、なんと、家族を殺した真犯人が別におることが分かるねん」
と、『秘密』のあらすじを説明したところで、母から『高台家の人々』が観たい、とリクエストがあり、そちらを先に観る事に。
やがて、物語も進み、ラブコメもそろそろ佳境という頃、突然、母からこう聞かれました。
「・・・なぁ、これ、人いつ死ぬん?」
え!何?ずっとそっちだと思って、見てたの!!?
こんなけほわんほわんしたストーリーで、いきなり、ここから連続殺人とか、ましてや、脳みそ見るとか、あるわけないでしょ!
というわけで、今日はこの辺で。
今、日本もかなり寒いそうですので、皆様、どうぞ、ご自愛ください。
ウソか本当か分からないけれど、昨日聞いた衝撃ニュース
さて、昨日、モンゴル人のEさんと、巷をにぎわす様々な事件について、話していた時のこと。
Eさんが、すぐには信じられないような話をしてくれました。
以下、Eさんのお話です。
つい先日、モンゴルで、数人の男性が、集団で亡くなっているのが発見された。
死因は、酒に酔っぱらったため、とされた。
当然、酒に酔ったくらいで死ぬのか、という疑問がわくが、現場には、無数の酒の空瓶が転がっていた。
そして、その中に、一本、洗剤容器が混ざっていた。
そのため、酒に酔って前後不覚になった彼らは、酒と間違えて洗剤を飲み干し、亡くなったとされた。
・・・そして、この酔っ払いの死亡事故には後日談がある。
モンゴルでは、子供達の多くが、長期休暇を、祖父母の暮らす田舎で過ごす。
今冬の予想を上回る寒さにより、モンゴル政府は、子ども達の冬休みを延長するかどうか、話し合っていた。
そこで、学校が始まる直前まで、田舎で子ども達を預かっていてもらいたい親達は、子ども達を迎えに行くべきかどうか、政府の決定を待っていた。
だが、政府から発表があると言われていた日、何の発表もされなかったため、親達は、冬休みの延長はないと、田舎から子ども達を連れ戻した。
しかしその翌日になって、政府から、冬休みの一週間延長が発表された。
親達からは当然、「なぜ、昨日、発表してくれなかったのか」と、クレームが出る。
それに対する、政府の返答はこうだ。
「昨日は、酔っ払いの死亡事故があって、政府では、一日中、その話をしていた。」
出国前夜
年末年始を日本で過ごし、先日、再び厳寒の地へと舞い戻ってきた、自他共に認める酔狂な私。
日本を出国する前夜、モンゴル仕様の財布へ中身を入れ替えていた際、日本滞在中に受け取った様々なレシートが出てきました。
レシートの内容自体は大したことないものばかりでしたが、その1枚1枚を見直しながら、改めて、楽しい滞在だったことを思わされました。
姪っ子たちも大きくなり、もう、以前のように「だっこして!」「滑り台して!」なんて言いません。
公式を使わないと解けないような、小難しい算数の宿題を、教えて欲しいと持ってきたりします。
昨年、生まれた甥っ子は大きくなり、呼ぶと、嬉しそうにハイハイしてきました。
スーツケースを開いて、次から次へと出てくる土産に、母親である妹が、驚きの声を上げました。
面白いものを見つけると、ついつい「姪っ子たちのお土産に」と買ってしまい、それが気付かないうちに、結構な量になっていたことに、はじめて気が付きました。
すぐに大きくなってしまうこの子たちの大切な時間を、少しでも長く一緒に過ごしたいと思いながら、いつも遠く離れ、旅立っていく自分の生き方に、胸が痛まないといえば嘘になります。
そんな時、いつも思わされるのは、聖書に出てくる、ハンナの祈りです。
彼女は乳離れしたばかりの我が子を、約束どおり、神にお仕えする者として、祭司の元に捧げました。そして、その後は、一年に一度だけ、小さな上着を作って、息子に会いに行きました。
聖書には何も書かれていませんが、どれほどの胸の痛みだっただろうかと思わされます。
つかの間の再会の喜びと、すぐにやってくる別離の悲しみとで、おそらくその邂逅は涙涙だったのではないでしょうか。
けれどもやがて、彼女の息子は成長し、一国を率いた偉大な祭司として、歴史にその名を残すのです。
同じ空間で時を過ごすことはできなくても、祈ることはできます。
転んで泣いた涙を、かけよってぬぐってやることはできなくても、強くなれ、負けるな、強くなれ、と祈ることはできます。
神様がどうか、お守りくださいますように。
私も、いつも、そう祈っています。
空港に着陸し、家族が待つゲートへと向かう喜びは、言葉にできないものでした。
天国ってこんな感じかな、と思わされました。
いつかその日が来たとき、こんな風に迎えられたなら。
最高の人生だな、と思わされました。
本当はもっと別のことを面白おかしく書こうと思っていたのですが、何度書き直しても、こればっかり書いてしまうので、今回はこちらでご勘弁を。
感謝を込めて。
ストレス解消法
海外で暮らしていれば、お湯が出ない、夕飯時に停電する、タクシー代をぼったくられる、凍った道で足を滑らせる、買ったばかりのズボンが破れる、とにかく、なんやかんやあります
片言のモンゴル語で愚痴ってみたところで、惨めさがさらに募るだけ(それはそれで笑えますが)
そんなときは、こちらです
悲しくてやりきれない 怪しい彼女--多部未華子 歌唱シーン映像(歌詞付く)中文字譯
THE自己憐憫ソングに、蛇口をひねってもお湯が出ないやりきれなさを込めて熱唱すれば、そんな自分に笑いがこみ上げてきます
おすすめです
≪備忘録≫
『DZ』は、『MONSTER』(浦沢直樹)+『パラサイト・イブ』(瀬名秀明)でした
『MONSTER』が全然オチなかったのに比べ、こちらはラストで一気に伏線を回収し、見事な結末でした
が、キャラクターの差でしょうか?『MONSTER』の方が面白かったなぁ・・・
見渡す限り古書オタクのオヤジでしたが、面白かった
戦後の混乱期+神田神保町+謎の取り合わせは、絶品
マンガの映画化はもういいから、こういう作品こそ、映像化してほしい
く、暗い・・・
なんだ、この暗さは・・・
幽霊が皆でワゴン車に乗って、どうにもならない過去を見て、「どうにもならないんですか!」って言って、皆で泣くっていう・・・
・・・・・・