職業、内向官
以前、モンゴルへ戻ってくる飛行機の中で、様々な偶然が重なって、外交官の方の隣りに座った。
最初はそうと知らず、日本人同士の気安さで話しかけてみると、とても気さくな方だった。
こちらの話を聞いてくれる様子や、自身のことを話される様子に、まったくけれんみがない。いや、けれんみどころか、好感しかもてない。
(これが、外交官・・・!)
朗らかに流れていく心地よい時間に、内心、驚きを禁じえなかった。
初対面の人間に、これほど好感をもたせてしまえるこの人は、まさにトップオブ外向、外交官にふさわしいと思った(まぁ、要するに、頭の中で、外交と外向の漢字を間違えていたわけなのだが)。
以来、自嘲を込め、自分のことは、内向官と呼んでいる。
(写真は、ゾーロン〈ハムスター?〉、アルハンガイにて撮影)